私のヒーローたちが解散する
タイトルの通りだ。
私にとってのヒーロー、5人組女性アイドル「ベイビーレイズJAPAN」が2018年9月24日のワンマンライブをもって解散することになった。
もう一度言うが…解散する。
もう二度と大好きな5人が並んでライブをしているところを観ることができない。
私にとってのヒーローである5人のライブが観れなくなる現実がまだリアルじゃない。
リアルじゃないのにQOLが再び確実に下がっていた。
「再び」というのは、彼女たちが私のヒーローになる少し前の話になる。
ここからが私とベイビーレイズJAPANとの出逢いなのだから、この話は絶対に避けて通れない。絶対にだ!!!!!!!!
2年と少し前まだ私はとあるアイドルの女の子を8年近く応援していた。
いわゆる"推しメン"だ。
(あえて名前は出さない、彼女が私にとっての大切な存在であることは今も変わらないから)
私は彼女が大好きだった。
彼女はグループに入った時から
「ソロデビューしたい!」
「ソロアーティストとして武道館に立ちたい!」
と言葉にしていた。
彼女の夢だった。
そんな夢を一緒に見て、応援して、時には自分も励まされた。
学生時代からずっと応援してたからこそ「お互い夢に向かって頑張ろうな」って握手会で話したり…。
そんな彼女がグループからの卒業を発表したのは今から4年ほど前になる。
実際に卒業するまでは1年近くの時間があった。
「卒業するまで1年」
長いようであっという間だった1年だった。
グループを卒業したらきっと彼女1人名義のCDが発売される、彼女だけの曲ができる、1人で音楽番組に出るかもしれない…楽しみはたくさんあった。
これから先の彼女を応援する自分の姿を疑わなかった。
卒業した1週間後にソロライブをした。
とても楽しみだった。
けど…思い描いていたアーティストのライブではなかった。
彼女の音楽を聴きに行ったはずだったが、音楽はむちゃくちゃで…結果として彼女の話を聞く場になっていた。
彼女の歌声が大好きで、歌手への夢の1つ目のライブのはずだったのに…どうしようもなく悲しかった。
その1ヶ月後、音楽番組に呼ばれた。
当日は仕事を定時で上がって、20:00からの放送を今か今かとそわそわしながら待っていた。
歌ったのは彼女の曲ではなかったが、彼女が歌手になりたいというきっかけになった歌手の歌だった。
「北ウイング」
地上波で北ウイングは墜落した。
上手いこと言ったわけじゃない、ほんとに墜落していた…!!
音程が、視聴者からの反応が、なによりも私の気持ちが。
卒業してたくさん歌を練習する機会はあったはずなのに…なぜ…。
悲しい以外のナニモノでもなかった。
その1週間後。
熱愛報道が出た。
どうやら歌番組で「北ウイング」を墜落させた日からその週末にかけて、男と3連泊だったそうだ。
…え?
地上波で歌うことを失敗してじゃあその週末にボイトレに行くでもなく…男と遊んでる…?
努力は必ず何とやらじゃなかったのか…?
めちゃくちゃ悲しかった。
自分でもびっくりするくらい落ち込んだ。
誤解が生じるとアレなので一応申し上げると恋愛することに関しては賛成派だ。
他人から見たらなんだそんなことと思うかもしれない。
でも、私にとっては悲しいのが重なり、どうしようもなく悲しかったのだ。
そんな時、私を励ますためにいろんなアイドル曲を聴かせてくれた友達がいた。
送ってくれた曲は全部YouTubeで見た。
10曲近く送ってくれた中で…その曲が最後になるのだが、ヒーローに出会ってしまった。
「夜明けBrand New Days」
たった1回見ただけで頭から離れなくなった。
圧倒的な歌唱力の金髪の女の子
汗だくで訴えかける歌い方をするツインテールの女の子
ボーイッシュでファンを優しい目でみる女の子
周りと少しテンポが遅れてるけど楽しそうに踊る女の子
クールにパフォーマンスしてると思ったら所々で楽しそうに笑う髪の長い女の子
こんな5人がいたのか、と思った。
誰かのライブを、しかも映像を見て人生で初めて鳥肌が立ったのは今でもよく覚えてる。
演者も客も熱く盛り上がるライブ。
言葉では言い表せない衝撃を持って私の中に入ってきた5人組。
そして歌っている歌詞。
「何でもない世界だって
君がいれば Shining Days」
こんな歌詞の曲を、こんなにまっすぐ歌ってくれるなんてこの子達のファンは幸せだろうな。
こんな歌詞の曲を、こんなにもまっすぐ熱くファンに届けれるこの子達はきっと本当にいい子たちなんだろうな。
そう強く思ったことをよく覚えている。
この歌は彼女たちが自分たちのためにも、ファンのためにも、これから出会う人のためにも歌ってるような気がした。
曲の持つメッセージ性だけじゃない何かが自分の中の琴線に確実に触れまくっていて。
気付けば…
ファンクラブサイトに登録していた。
その時新譜だった「閃光Believer」のCDを買いに行っていた。
ワンマンライブのチケットを取っていた。
自分でもびっくりするくらい何かが自分の中で動いていて、「彼女たちのライブをその場で体感したい」と心の底から感じていた。
いざ、ワンマンライブ当日。
あの日のことはこれから先、ずっと忘れない。
ライブの乗りかたも振りもコールもほとんど分からない状態で行ったけど…そこにはルールも縛りも何もなくて、ただ5人が魅せてくれるライブを楽しめばそれでよかった。
のちに私の好きな曲上位に入る「ワハハ」のときにはもう自分の中で「楽しい!!」っていう感情しかなくて…それまで遠慮がちにクラップしてたはずだったのに、勝手に身体が動いて声が出て。
そしたらなんとまぁ、メンバーが優しく微笑んでレスをくれまくるではないか。
友達とキャーキャー言いながら騒いだこともめちゃくちゃ覚えてる。
終わってみると…
汗だくだったけどとにかく楽しかった!
何がよかったのか言葉にできないくらい楽しかった!
そしたら気付いてしまった。
アイドルを応援していて、ここ最近心の底から「楽しかった!!」って思ったことがなかった。
しがらみやヲタク同士のいざこざ、ファンによって対応の違う推し、夢を本気で追いかけなくなった大好きだった彼女…。
6年前くらいだろうか、「夜明け」を教えてくれた友達に言われたことがある。
「お前さんがちゃんと楽しいって言ってるの聞くと安心する」
たぶん、それほどまでに「楽しい」感情をどこかに忘れてきてしまっていた。
でも、ベイビーレイズJAPANのライブを観るとただただ楽しいしかない。
それがワンマンだろうと、フェスだろうと、リリイベのミニライブだろうと。
いつだって楽しかった。
ただ、そこにベイビーレイズJAPANがいてライブをしてくれるだけで笑顔になれた。
ずっと大好きな5人のことだけを考えていられた。
いつの間にか初めて聴いた曲の歌詞の一部に自分が当てはまることに気付いた。
「何でもない世界だって
君といれば Shining Days」
気付いたときからもう私にとって彼女たち5人は「楽しい」を思い出させてくれたヒーローになった。
それからは「楽しい」も「嬉しい」も「幸せ」ももちろん「悔しい」だって全部だ。
そんな彼女たちが9月24日に解散する。
解散する発表がされたのは7月25日。
その日のことは正直、よく覚えていない。
ベビレ を通じて知り合った友達と何でもないLINEしてるときに知って、少しLINEで話して…仕事から帰宅して…そこまでしか覚えていない。
解散発表から3日後。
7月28日
ベビレは六本木アイドルフェスに出た。
台風でひどい天気だったけど、"行かない"選択肢がなかった。
ベビレはトリで。
でもその間に雨も風もひどくなって、本当にライブが観れるかもわからない状態で待ち続けた。
"帰る"という選択肢も持ってなかった。
途中何度も雨、風でステージが止まって予定より遅れた、遅れたけど…そこにベイビーレイズJAPANは現れた。
あのライブは…多分この先も思い出すたびに泣く。
いつも楽しさしかないライブを観ながらめちゃくちゃに泣いた。ただ泣いた。
解散のことがよく分かってないなりになんとなくもうあと片手で数えるだけしかライブが観れないことに感覚的にその日に気付いてしまった。
でもそれ以上に、5人が解散発表をしてから沢山の言葉を発してたわけじゃなかった、不安がなかったわけじゃなかった。
でも…ベイビーレイズJAPANはいつもと変わらず、ライブで応えてくれた。
もう、それだけで十分だった。
やっぱりヒーローだったんだ。
ライブ1つで全てを自分の中に落とし込めた。
六本木が終わってTIF、@JAMにベビレは出演した。
どっちも楽しんだ。
もう悲しむのは自分の中では六本木で終わった。
TIFでも@JAMでも涙が出ないわけじゃない、でもそれはマイナスなものじゃなかった。
あと数日で解散する。
9月25日からどんな気持ちで過ごすのかはこれを書いてる時点では全く分からない。
でも。
ベイビーレイズJAPANが私にとってヒーローで、私はそんな彼女たちが大好きなことは何がどうあっても変わらない。
今までも、これからも。
このブログは六本木アイドルフェスが終わってから少しづつ、少しづつ書いた。
書き終わったのは9/20だった。
誰かに見せようと思ったわけじゃなくて、自分の感じたことを文字に残したかっただけなのだ。
9/25からどんな気持ちになってるのか全くわからない、わからないけどベイビーレイズJAPANが大好きで仕方ないことは変わらない。
どんだけ解散のことがリアルじゃなくて、もしかしたら受け入れられてないのかもしれなくってもベイビーレイズJAPANが私のヒーローなことはこれからも変わらないからです。